自己流だったマンガのつくり方、総点検のようなマンガ専科
オリジナル作品『あらがえ! ダークエルフちゃん 序章』を「ジャンプ+」サイトで連載、という実績をすでにお持ちなのが、6期生として受講中のなべゆうさん。なぜマンガ専科を受講されたのかなど、インタビューしました。
--作品を描く力はしかとあるはずかと思いますが、何を求めてマンガ専科に参加なさったのでしょう。
大きい出版社のサイトで連載をしていたとはいえ、担当編集者とタッグを組んでしっかり作品づくりに取り組んでいたというわけではなく、自分のマンガ家としてのキャリアはまだまだこれからだと自覚しています。
なんとか現状を打開して一歩先へ進みたい。そのためにはまず作品のおもしろさを上げていかなければならないし、さらには時代に合った作品の打ち出し方も知らなくちゃいけない。そう考えて、以前から存在は知っていたコルクラボマンガ専科を受講しようと決めました。
--実際に受講してみて、期待値とのギャップはありませんでしたか。
学びはたくさんありましたよ。作品のおもしろさアップという面では、講義を通して自分のマンガのつくり方をあらためて総点検できました。画力アップのためのヒントが得られる話を聞けたのも大きかったし、山田ズーニーさんの講義はまた毛色が違って、自分自身の心の内を見つめ直して整理するもので、ほかで得られない気づきがありました。
くわえて、いまのマンガの世界がどう動いているか、これからどうなっていきそうかといった情報もあれこれ仕入れられた。自分の作品をどう世に出していけばいいか、考える道しるべができましたね。
--まだ受講中の身ではありますが、「得るものはあった」と言ってよい?
はい、マンガに対する自分の行動と考えが、確実に変わりましたからね。以前よりクレバーに、かつストイックになってきた気がしています。たとえばストーリーやネームづくりの際には、自分なりのワークシートを活用することにチャレンジしています。このシートに書き込みをすれば、マンガ制作が格段にスピードアップしそうなんです。このベースになっているのは、講義のなかで紹介していただいたマンガづくりシートです。
毎日ツイッターにマンガをアップしようという課題も、すくなくとも受講期間中は続けようとしています。アスリートが筋トレをするように、基礎トレーニングだと思って取り組んでいますね。
--マンガ家として、今後はどんな活動をしていく予定ですか。
マンガ専科で得られたいちばんの財産は、ともに創作に励む仲間とのつながりです。卒業後も話し合える場としてのプラットフォームが用意されると聞きましたので、活用して横のつながりを大切に育んでいきたいです。マンガを描くって孤独な作業ですからね、同じ志を持った人との交流の場は何にも代え難くありがたいものです。とくにマンガのアイデア出し、ブレインストーミングなんかは、みんなで寄り集まってやったほうが確実にいいものが出ると思うんですよ。
そうやってともに高め合いながら、いい作品をつくって世に出していきたい。そのための足場をつくってくれたマンガ専科には感謝しています。
★☆☆コルクラボマンガ専科第7期 募集受付中です!
【募集期間:〜9/12(月)正午12時まで!】
なべゆうさん
Twitter:https://twitter.com/nabeyuu36
取材・執筆:山内宏泰
Twitter:https://twitter.com/reading_photo
note:https://www.yamauchihiroyasu.jp