「全ての若手社員よ、『インベスターZ』を読め!そして、いち早く失敗を重ねろ!」(セカニチ・南 祐貴さん) コルクフェア 開催記念インタビュー
コルク作品が一挙割引となる、年に1度の電子書籍フェア「コルクフェア 」が10/7(木)まで開催中です。
今回は、コルクフェア 対象作品である『インベスターZ』を、絶対に読むべき作品と、SNSで発信し続けてくださっている「セカニチ」 の南祐貴さんに、作品の魅力を伺いました。
南 祐貴さんプロフィール
Koru-workers株式会社 代表取締役。1989年生。
クラウドファンディングで265名から500万円以上を集め、東京都港区の「高輪」に初のゲストハウスを開業。「#世界最速で日経新聞を解説する男」という名前で毎日SNS更新中。フォロワーは2万人以上。株式投資・起業のキッカケは三田紀房先生の作品。
ーー本日はよろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いして良いでしょうか?
南 祐貴と申します。私は主に、二つの活動の柱があります。
一つ目は、宿泊施設と飲食店の経営者です。高輪ゲートウェイ駅にて、一階が飲食店、二階が宿泊施設である「Koru Takanawa Gateway Hostel, Cafe&Bar」の経営をしております。新コロ禍になって1年半、営業ができていないのですが、それ以前は外国人を中心に、多くの宿泊客の方々にご利用頂いておりました。
もう一つは「#世界最速で日経新聞を解説する男 (通称:セカニチ )」という名前で、Instagram、Twitter、note、Youtubeで情報発信をしています。
僕自身が株オタクということもあり、「日本人に正しい知識をつけて欲しい」という思いから、経済・政治・株などについての情報発信を、毎日無料で行っています。
ーーありがとうございます。そんな南さんが、『インベスターZ』を読み始めたきっかけを教えて頂けますか?
僕自身、もともと投資の知識は全く無く、両親も株式投資をしてない、ごく普通の家庭で育ちました。
「良い学校に行って、有名企業のサラリーマンになることが自分の人生のステータスになる」と信じていて、就職活動を頑張って、大手広告代理店に入ることができました。
しかし入社してみると、思い描いていた華やかなイメージとは異なり、地味で辛い仕事ばかりで凄く疲弊しました。それでも、給料が高いので、我慢をして働き続けていたのですが、とにかく辛くて。
「どうしたら給料に依存しない生活を送れるか?」とずっと考えていて、「株を始めてお金を増やそう!」と思い立ちました。
そんなことを考えていた社会人の2年目に、ボーナスで40万円入ってきて。このお金を元々無かったものと考えて、投資に回すことにしました。
ちょうどその頃に、『インベスターZ』の連載が開始したので、良いタイミングだと読み始めました。
ーーその当時は、株に対する知識は全く無い状況だったのですか?
何もなかったですね。株について、知識ゼロだったのですが、とにかく「会社に依存せずに自由になりたい…」という気持ちが先行して、投資でお金を増やそうと必死でした。
僕は普段、漫画を全然読まないのですが、何故『インベスターZ』を読み始めたかというと、中学生の頃、父親が週刊モーニングを購読していて、父親の勧めで『ドラゴン桜』を読んでいたからです。
中高生の当時、ドラゴン桜を全巻読んでいて、強烈な印象が残っていました。『インベスターZ』の絵を観た時に、「ドラゴン桜の人の絵だ!」と、興味を持ち、読み始めました。
好きなエピソード①:2巻「損切り」について
ーーそんな南さんの『インベスターZ』についてのご感想を教えていただけますか?
好きなシーンが本当にたくさんあって、語りはじめたら時間が尽きないので、今日はいくつかに絞ってきました。
まず1点目に好きなエピソードが、2巻「損切り」についてのエピソードです。
このエピソードで、「損切り」という概念を初めて知ったのですが、サラリーマンで疲弊していた僕は「これって職場も同じではないか」と思いました。
キラキラした世界に見えた広告代理店での仕事に憧れて入社したものの、とにかく仕事が辛くて。ずっと違和感を持ちながらも働き続けていたのですが、このエピソードを読んで、「自分は職場の損切りができていない」ということを自覚しました。
このエピソードで例えると、自分は映画がつまらなくても、最後まで映画館の席を立つことができない人間なんだ、と衝撃を受けました。
今いる場所から動こうと決意をさせてくれた、とても思い出深いエピソードです。
好きなエピソード②:3巻「トレダビ」について
次に好きなエピソードが3巻に出てくる「トレダビ」についてのエピソードです。
先ほど話しました通り、社会人の2年目のボーナス40万円で株式投資を始めました。ですが、有名企業の株は大体100万円くらいから購入できるもので、元本が40万円だと買える株が全然ないことにすぐ気づいて。
そんな時に『インベスターZ』で、トレダビを知って、この無料のスマホアプリであれば、元本が無くてもリアルな株を購入する体験ができると知り、始めてみました。
ちなみに、今でも僕はnoteやYouTubeなどでも、「トレダビ」をフォロワーの皆さまに超オススメしています。
ーートレダビの素晴らしさは、どういった点なのですか?
株って、歴史を紐解くと「必ず右肩上がりに株価が上がる」と言われているんですよ。でも、そのことは、株式投資をしていない人にとっては、実感することが難しいんですよね。
ですが、トレダビは元本を必要としないバーチャル投資なので、その右肩上がりに株価が上がっていく体験を、誰でもすることができることが素晴らしい点だと思います。
だから僕は、「トレダビで株を買ったら、1年間は何もせず、売り買い禁止で放置してください」と勧めています。
例えば去年の夏から今年の夏にかけても、株価は大体20%〜30%上昇しているんですよ。そう言う実績が、はっきりと数字に現れるので、株式投資を学うぶ上で、とても良いサービスだと思います。
好きなエピソード③:2巻「ツルハシ企業」について
次に、2巻の神代の「金を掘ったやつに金持ちはいない!」のエピソードもよく周りに話しています。
株を買おうと思った時に、どの株を買ったらいいか分からないと言う人も多いと思います。そんな時に、僕は「応援したい企業の株を買うこと」を勧めているのですが、それと同じくらい勧めているのが、「ツルハシ企業」の株を買うということです。
『インベスターZ』でも描かれていますが、ゴールドラッシュの時代に、たくさんの人が一攫千金を夢見て、ツルハシを持ち、鉱山にいきました。
でも、実際にそこで大金を儲けたのは、ツルハシを持って金鉱に行った人達ではなくて、金鉱に向かう人に、ツルハシという”道具/手段”を売った人達でした。
だから、株を買うときは、そうやって「ツルハシ(手段)を提供する」役割を果たしている企業に注目しましょう、と話しています。
例えば、新コロ禍になった直後、GMOペイメントゲートウェイという会社の株価が上がり続けました。
この会社は、オンライン決済システムという手段を提供しています。新コロ禍でECサイトでの購入が広まった中、ECサイトとお客さんを繋ぐ決済のシステムを提供する、まさに「ツルハシ」の役割を果たして、大きく成長しました。
ゲーム業界でも成長しているのは、ソニーや任天堂などの、ゲームプラットフォーム(ゲーム機)を運営する企業ですよね。そのようにして、意識的に社会の構造に目を向けることが株で成功するためにも大切だと話しています。
好きなエピソード④:17巻「明治時代へタイムスリップ」
もうひとつ、好きなのが17巻の明治時代にタイムスリップするエピソードです。
あのエピソードを読んで、日本の現代社会は、戦争を経て、成長をしてきたんだということを実感することができました。
教科書で読むだけだと、戦争の話って、いまいち実感が持てないですよね。しかし経済という観点でも戦争の時代の出来事が現代に繋がっているということを実感できたので、とても印象深いシーンです。
そうやって時代の流れを意識することが、投資をする上でも大切になってくると思っています。
『インベスターZ』に出逢い、自由を手にすることができた。
ーーありがとうございます。それでは次に、南さんが『インベスターZ』に影響を受けたことについて教えて頂けますか。
やっぱり一番は、『インベスターZ』を読んで、実際に株式投資を始めたことです。それがきっかけで、会社を辞めるという念願の夢も叶い、自由を手にすることができました。
僕は学生時代、とにかく有名企業に入ることが、人生のゴールだと思っていました。でも、それは間違っていて、本当に目指すべきは、お金と時間の自由を手に入れることだと気付きました。それは投資をしないと絶対に得られません。
だから、投資に出会えたことは人生でとても大切な出来事ですし、その出会いをくれた『インベスターZ』と作者の三田紀房さんには、感謝が尽きません。
ーー『インベスターZ』が株に関する知識もそうですし、気持ちの面でも南さんを後押しをしてくれたという面もあるのですか?
はい、気持ちの面でも後押ししてくれました。『インベスターZ』は漫画なので、株に関する知識が全くない、20代前半の頃でも手に取りやすかったことが大きいです。
20代前半という早い時期に読んで、実際に行動に移して、失敗も早く重ねることができたことが、自分にとっては大きな財産になっています。
難しそうな株の実用書だったら、20代の頃はまだ手をつけていなかったかもしれないと思います。漫画でなかったら挑戦も遅れていたと思うので、早い時期に『インベスターZ』を読めたことは超ラッキーだったと思います。
ーーありがとうございます。その他に影響を受けたことはありますか?
『インベスターZ』には、お金にまつわる名言がたくさん登場するので、「お金とは何だろう」ということを、たくさん考えるようになりました。
サラリーマン時代は、お金とは働いたら振り込まれるもの、としか考えていなかったのですが、その側面だけでは無いと気づいて。
特に、株式投資を始めてからは、「株って何だろう」ということも考えるようになりました。
株とは、誰かが発行するもので、人々はそれを買っている訳です。ということは自分が株を発行する側に回ったら良いのではないか、と考えて、今の会社を起業しました。そういう意味で、『インベスターZ』は起業のきっかけもくれた本です。
起業にセンスはいらない。失敗を重ねろ。
ーー『インベスターZ』を読んで株式運用を始めて、起業もする。ひたすら行動していて素晴らしいですね。
ありがとうございます。起業についての話でいうと、8巻のヒッチハイクのエピソードもとても印象的でした。
人を巻き込むために、とにかく行動に移すことが大切、というエピソードですが、僕も起業にあたりクラウドファンディングをやった際、あのエピソードを常に頭に思い浮かべていました。
それで、周りのたくさんの人に、支援をしてもらえるようひたすら頭を下げて、お願いしました。結果的にクラウドファンディングを成功させることができたので、あのエピソードには大変助けられましたね。
ーー投資家や起業家というと、明晰な頭脳が必要と思いがちですが、情熱を持って行動することなんですね。
そうですね。情熱を持って行動して、周りの人に協力してもらうこと、それが成功する秘訣だと思います。そういった起業の極意も『インベスターZ』は教えてくれました。
情熱を持って行動することって、恥ずかしかったり、怖かったりする部分も多いですよね。しかし、SNSなどで先に挑戦を宣言してしまうと、逃げられなくなり、結果的にエネルギーが湧いてくるものなので、人に宣言することの大切さも学びました。
もうひとつ、起業して分かったことが、起業にあたって「センスは必要ない」ということです。
センスってもともと備わっているものではなくて、失敗を重ねる中で磨かれるものなんですよ。試しては失敗して、試しては失敗して。その繰り返しの中でだんだんとセンスというものは磨かれていくのだと分かりました。
あとは、センスがある人を口説くことができれば良いということにも気付きました。頭を下げてヒッチハイクをするように、情熱を持ってお願いして、味方になってもらえば、自分にセンスが無くても問題ありません。だからこそ、自分自身が情熱を燃やせることに取り組むことが大切だと学びました。
全ての人類が、投資家である。
ーー最後に、『インベスターZ』をどんな方に読んで欲しいか、教えていただけますか。
会社員として疲弊している全ての若手社員に、『インベスターZ』を絶対に読んで欲しいと思っています。
僕自身も、若手社員時代は会社からの給料だけに生活を依存していたので、会社を辞めたくても辞めることができませんでした。そんな辛い思いをする人を、少しでも減らしていきたいと考えています。
そんな人には、まずは会社の給料以外の収入を作ろう、ということを一番勧めています。『インベスターZ』は投資の知識が一切ない人にも気軽に勧められて、とても良いなと思っています。
投資について、多くの人が身近に感じないと思うのですが、それは間違っています。会社員として働いている時でも、「自分の時間」という資産を職場に投資しています。
更には毎月給料から税金が引かれていくので、それは国に投資をしている、ということなんです。そういう意味でも、投資をやったことがないという人は、実は一人もいないんですよ。人類全てが、投資家なんです。
そのことを意識しながら、投資について学んでいき、より良い投資活動をできたら良いですね。『インベスターZ』を読むことを、これからも強く勧めていきたいです。
ーー素敵な締めの言葉ですね。本日はありがとうございました!
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▽note
▽クラウドファンディング(8巻のヒッチハイクのエピソードがキッカケに)
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