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「○×実験室」第四弾:マンガ家向け ストーリー練習ツール

人類を襲う未曽有の危機……その名は新型コロナウイルス感染症。
様々な人、様々な組織がその影響を受けて変化し、
コルクが運営する「コルクラボマンガ専科」も例外ではなかった――。

今回は、
「もともとオフライン向けのツールを、
 時代に合わせ、オンライン向けに作り直したら
 大好評だった」
という事例を紹介したいと思います。
……紹介というか、自慢させてください 笑

コルクラボマンガ専科は、
半年かけて、マンガ家として生きていくための様々なことを学ぶ、
マンガ家の育成講座です。

第1期、第2期と東京の会場で実施していたマンガ専科でしたが、
今年の五月から開始だった第3期は、全ての回をオンラインで行うことに。
その中には、東京ネームタンクごとう隼平さんが担当の、具体的な技術を学ぶ講座も含まれていました。

1期、2期と好評だったごとうさんの講義の中には、
物語のエッセンスをカードにして、
シャッフルした山札からカードを数枚引き、組み合わせることで
様々なストーリーを描く練習をする、というものも含まれています。

ところが、会場に集まれない第3期では、どうしたものか……カードを渡すこともできない……。
コルクの運営担当者ふうこが思い付いたのは、ウェブ上で同じように再現できないかというもの。
相談を受けたわたしたちは、見た目はハリボテながらも、
最低限の機能を実現したプロトタイプを作ってふうこに見せました。

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この方向でいけるかな、と判断したふうこと共に開発を進める日々。
大体出来た、という段階で講師のごとうさんにお見せしたところOKを頂き、
更に、
「これができるなら、別のカードも作って講義で使うことができるんじゃない?」
「他にこういうのは?」
と、この新時代の講義を考える手札の一枚にまでなることができたのでした(カードだけに)。

というわけで、作ったのが以下のツール群です。
本来ごとうさんの講義や、それまでのマンガ専科の講義を受けてのものなので、
単独で見るとよく分からないものもあるかも知れませんが、
ここに公開します!

プロット

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https://school.corkagency.com/workshop/
マンガのプロットを構成する要素をランダムで四枚引けます。
カードを見るだけで頭の中にストーリーが広がるようになっていて、
その組み合わせは4万通り!
引いて眺めるだけでも飽きません。

AがBを拾った

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https://school.corkagency.com/workshop/obtainment.html
あなたは「情報を正しく伝える絵」を描けますか?
AがBを拾った、というシチュエーションをランダムで生成し、その絵を描くだけで、伝える力がアップします!

スキルリスト

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https://school.corkagency.com/workshop/skilllist.html
日々の執筆に、演出の練習を組み込んでいきましょう。
演出も「型」です! コマに効果的な演出をいれるだけで、魅力的な絵になります。
今描いているマンガ、過去描いてるマンガがあったら、カードを引いて出た「トーンワーク」「ポーズ」といった演出手法を意識してマンガを描いてみましょう。

プルチックの感情の輪 × スキルリスト

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https://school.corkagency.com/workshop/emotion-skilllist.html
これも日々の執筆に組み込む練習用です。
マンガ専科では、感情も型として暗記をします。そのときに使っているのが「プルチックの感情の輪」です。
左のカードで伝えたい「感情」を決めて、その感情をより伝えるための効果的な「演出」を右のカードで決める、という練習をこのリストでトライしてみてください。


他にも幾つかあるのですが、
講義と組み合わせてこそ活きる、という物も多いので、
割愛させてもらいますね。

マンガ家を志す方、そうでなくても小説・脚本・戯曲などを考えている方には楽しんでもらえるのではないでしょうか!?

また、マンガ専科の講座に興味のある方はこちらからどうぞ!
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