見出し画像

作家と声優が同じ場所で学ぶことで生まれる効果とは?

コルクラボマンガ専科に初めて設けられた「声優枠」に参加をした、舞台演出・脚本も手がけている演劇王子みらうさん、普段は会社員・コミュニティデザイナーのこっとんさん、舞台俳優の佐瀬恭代さん、声優のほたかけるさんにコルクラボメンバーのまろんが話を聞きました!


ーーコルクラボマンガ専科初の「声優枠」に参加しようと思ったきっかけを教えてください。

こっとん:小さい頃に声優に憧れていて学んでみたいなと思ったのがきっかけです。普段からオンラインコミュニティにいろいろ参加していて、コミュニティの中で学びあっていくことの価値も体験していたので、コルクラボマンガ専科という環境に惹かれたのも大きいです。ちょうど時間ができたタイミングだったこともあって参加を決めることができました。

ほたかける:佐渡島さんのTwitterを以前から見ていて、コルクラボマンガ専科のことは知っていました。声優として活動していく中で、一度、自分の手で原作を作りたいと思うようになっていて、物語の作り方を学ぶために参加しました。

佐瀬 恭代:2期生の川口俊和さんを通して知ったのがきっかけでした。今年は出演予定の舞台が中止になったこともあり、せっかくできた時間だから声優としての表現も学んでみようと思い参加しました。

みうら:僕は1期生のよこせさんから話を聞いていました。自分で脚本を書いているのでストーリーのことをもっと知りたいと思っていたんです。でもマンガは描けないから参加が難しいなぁとと思っていたところに声優枠の募集が始まって、これで講義を聞ける!と思って入りました。

(▼)3期声優枠メンバー全員でアテレコした『りさこのルール』


ーー特に印象に残っている講義を教えて下さい。

こっとん:イラスト力アップ講座の特別講師の方が「自分に”自分の才能”を見抜く力があると思いますか?」「何回打席に立った上で苦手と言っているんですか?」と仰っていたのですが、普遍的で刺さる言葉でしたね。一番印象に残っています。
やり始めることに遅いってことはないんだなと、勇気づけられました。

ほたかける:山田ズーニーさんの講義が一番印象に残っていますね。ズーニーさんの講義で、自分が何を考え、何に心が動く人間なのかを振り返って感じたことは、役者としてこうした感情の揺れ動きをちゃんと味わっておかないと、この先、小手先で芝居をする役者になってしまうと思うほどのものでした。この講義を受けた後から、感情表現が豊かになってきているなと感じます。自分の感情に自覚的になれてよかった。自覚的になった上で、この仕事にどんな気持ちで取り組もうか、この気持ちをどう仕事に活かそうかと、新しいアプローチの仕方に変わっていきましたね。

佐瀬 恭代:私もズーニーさんの講義はとても心に残っています。講義を受けた後、自分の中に沸いた感情を表現したくなって「私もマンガを描きたい!」と思いました。

(▼)佐瀬さんが描かれた最終課題のマンガ

(▼)ほたかけるさんも最終課題でマンガを提出!

ほたかける:佐瀬さんとはズーニーさんの講義で、お互いにインタビューし合う時間ペアになったのですが、とても素敵な時間でした! 

こっとん:ズーニーさんのワークでは、感情が揺さぶられる瞬間をたくさん経験しました。

ほたかける:自分自身を見つめ直すことは、嫌なことや嫌いっていうネガティブな感情にも向き合わないといけないから、苦しいことでもあるんですよね。その感情と向き合って初めて、自分がやりたかったことに向き合えたなって思います。自分と向き合うことで、改めて他の人にも向き合えるようにもなりますよね。

こっとん:ズーニーさんの講義では自分をさらけ出すので、その場にいるのが同じ目的で集まっている仲間であることに安心感があって、勇気を出して話すことができましたね。メンバー同士を深く知るきっかけにもなりました。

佐瀬 恭代:メンバーとの距離が縮まったし、仲間の描く作品への愛着がわきましたよね。

こっとん:メンバーのことをもっと応援したくなりました。

みうら:僕は、編集者やマンガ家さんの考えていることを知れたのもよかったなぁと思っています。

ーー受講生の作品にアテレコすることがみなさんの課題でしたが、講義を受ける前と後では、表現の変化などありますか?

ほたかける:ニセモノの感情をあまり使わないようになったというか……。感情に対してもっと丁寧になろうと思うようになりました。

こっとん:表現の部分の変化は自分ではわからないのですが、作品の裏にある作者の思いを汲み取りやすくなったように感じます。

ほたかける:画風の違いによって表現を変えることも勉強になりました。画風にあった人間として自然な音で一人一人を違う声でどう表現するかをすごく考えましたね。

みうら:画風の違いはたしかにありますよね。

(▼)みうらさんのアテレコ(ぜひYoutubeで前編見てほしいです...!)


ーーマンガを描くための技術的な講義も多かったですが、そうした講義を受けた感想を教えてください。

佐瀬 恭代:演技と通じることが多くて、参考になりました。

ほたかける:台本を頂いた時に、ストーリー全体で感情の動きや、作者の方はこの感情・情報をどう表現したいのかなって考えるようになりました。作家の意図を汲むというか。
今まではキャラクター視点でしか台本を見ていなかったのが、作者はこの子のこの感情をこの流れで出したいんだなっていうこととか、細かいところがより想像できるようになったんじゃないかなと思っています。今までも意図を汲み取って表現するようには心がけていましたが、この表現の仕方であっているのかなって不安もあったんです。それが、自分の表現の背景を説明できるようになったのは大きいと思います。
声優の現場は割と淡々と進むことが多いんですけど、先日「こんなに台本を読み込んでくれて、こんなに彼女たちの魅力を表現してくださってありがとうございました」って言われたんですよ。これはマンガ専科のおかげじゃないかなって(笑)。

(▼)ほたかけるさんのアテレコ(8コマ紙芝居にセリフが・・・!)

佐瀬 恭代:私は、物語=出来事のことだと思っていたのですが、感情を表現するものだと知れたことが大きいです。台本を読む時、この物語のこのシーンではどんな感情を描きたいんだろうと考えるようになりました。

こっとん:講義の中で一貫して「習慣化すべし」っていう話をされていて、どう自分をご機嫌に継続させるかを学べたなって思います。

ほたかける:私はこっとんさんが毎日、受講生のマンガを読んで投稿し続けることが、本当に素晴らしいことだったと思うんですよ。ちゃんと毎日やるって決めたことをやり続ける姿勢っていうのは、学ばなければいけないところだって思いました。

こっとん:照れますね(笑)。

ほたかける:本当にすごいことをやっていたんですよ! 表現することをクリエイターやパフォーマーのだけのものにするのは本当にもったいないと思っていて。誰だって表現していっていいと思うんですよ。こっとんさんがそれを体現されていたことが素晴らしいと思います。

ーーこっとんさんが毎日投稿を続けられた理由はどこにあるのでしょうか?

こっとん:技術的な話はわからないのですが、「成長している感」があったんですよね。最初は投稿するのも恥ずかしかったのが、メンタル的なところからだんだん慣れていって。
自分の声も気持ち悪いなって思っていたことにも慣れていって、ちょっとずつ表現の工夫をしていくようになって、アテレコをすることがおもしろくなっていきました。
それと、他の参加者がベテランの方たちだったので、量をやらなきゃ絶対ダメだなって最初に思って、じゃあやるかっていうことでやりましたね。
毎日録音する時間を決めることと、1本に時間をかけすぎないことも大事ですね。

(▼)卒業後もアテレコを継続するこっとんさん!

ほたかける:自分との約束を守り続けるにはどうしたらいいかを考えて、実践する姿勢も本当に素晴らしいですよね。こっとんさんのようにチャレンジすることにこのマンガ専科を使うのもいいのかもしれないですね。

こっとん:僕も自分を使った実験だという捉え方をしていました。半年間、素人が続けたらどうなるのかなって。続けていくうちに、自分の声への理解度が高まったと思います。


ーーこのコルクラボマンガ専科の声優枠をどんな人にオススメしたいなと思いますか?

みうら:自分で創作をしている人で、もう一歩いろんなことを学びたいなと思っている人ですね。物語の構造や、作家さんの考え方を知ることは、お芝居の役に立つなって思います。
声のお仕事をやっていて、ちょっと行き詰っている人にもいい場所かもしれないです。

ほたかける:抽象的になってしまうのですが、素直に学ぶ意思のある人ですね。
講義で物語について学べたことも大きいですが、50人が一斉に同じ目標に向かって進んでいく場面を一気に見れる機会は少ないので、参加者の反応の違いを見ることも表現者として、とても勉強になりました。人を観ることが自分の演技にも繋がったなと思います。

佐瀬 恭代:どんな人がきても学べることがある場所だなって思いました。

ほたかける:佐瀬さんのようにお芝居が大好きで、よりお芝居を好きになるヒントをもらいにくるのでもいいと思います!

こっとん:シンプルに、50人のマンガ家さんが毎日マンガ作品を公開していて、その作品に好きにアテレコしてもいいよっていう場でもあるので、声をあててみたいと思っている人にはいい機会なんじゃないかと思います。

ほた:自由に声をあててもいいお話や、キャラクターがたくさんあるのって素敵なことなんです。意外と声優のための題材ってないんですよね。

みうら:本当にそうですね。自分で好きに声をあてさせてもらえる作品がたくさんあるってすごいことなんですよね。

(▼)佐瀬さんのアテレコ(YAMAPさん向けPRマンガのアフレコ!)


ーー受講を終えて、これからやってみたいなと思っていることはありますか?

みうら:僕は今自分が教えている場所で、講義で学んだことを伝えています。講義の内容を使って説明すると、より伝えたいことが伝わりやすくなったと思います。講義は録画されているので何度も見返しながら、これからの授業や作品作りに活かしていきたいです。

ほたかける:ずっと自分で書きたいと思っていたミュージカルの原作を書き始めました。学んだことを活かして脚本作りを始めたんです! 今は師匠である監督に添削してもらっています。いつかできたらいいなって思っていたことが実際にできるようになって、それを勇気を持って人に見せられるようになったのはすごく嬉しいです。

佐瀬 恭代:自分が描いたマンガを動画にして、自分で声もいれて作品を作れたらいいなと思っています。

みうら:めっちゃいいですねぇ。

こっとん:アテレコをやっていくうちに、必要とされてみたい欲が出来てきて、人に求めらる声入れを目標にしていきたいなと考えるようになりました。今は自己満足で終わっているものを、人や作品の役に立つようになれたらいいなと思っています。

ほたかける:挑戦する人を応援してくれる講義だったなって思います!

ーーコルクラボマンガ専科3期声優枠のみなさん、ありがとうございました。今後の作品も楽しみにしています!


★☆☆コルクラボマンガ専科第4期 募集受付中です!
【募集期間:~12/14(月)23:59まで!】


<<インタビュー・編集:コルクラボ まろん>>

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
3
「物語の力で、一人一人の世界を変える」をミッションにしたクリエイターエージェンシーです。 作品をあまねく世界に届け、クリエイターとファンが直接結びつき熱狂を生み出す世界をつくり、従来の出版流通の先にあるインターネット時代のエンターテイメントのモデル構築に挑戦します。

こちらでもピックアップされています

コルクラボマンガ専科
コルクラボマンガ専科
  • 18本

書籍出版にこだわらず、デジタルやイベントを主戦場としたプロの「マンガ家」を育成する「コルクラボ専科」マンガ家コースの情報をお届けします。