コルクのトピックマガジンVol.22(2024/5/24号)
こんにちは。コルクのトピックマガジン編集部、スタッフKです。
気づいたら春が過ぎ、もう夏なの?というくらいの暑さの日が続くようになりましたね。もうずっと暑いのでしょうか。梅雨はいつ来るのでしょうか。
コルクのトピックマガジンでは、晴れの日も雨の日も、なんとも言えない天気の日でも、あなたの日常に彩りを加えられるような、様々な情報を発信していきます。
ぜひ、今月も最後までお楽しみください。
●5月30日まで!Kindle本50%還元フェアにコルク作品多数参加中!
購入金額の50%のAmazonポイントが還元されるKindle本フェアが、5/30(木)まで開催中です!コルク作品も多数参加していますので、この機会にぜひ!
●Amazon fliptoon大賞へコルク作家による5作品を応募中!
■『運命のリフォーカス』つのだふむ
■『大獄のバベル』羽賀翔一・ワタベヒツジ
■『ステージライトの向こう側』秋野ひろ
■『倫子と愛澄』つきはなこ
■『シンママ美影さんとイケメン保育士純先生はみよちゃんの胸キュン大作戦にタジタジです! 』はるむすび
●「ならべカヤック」
▼面白法人カヤック社員たちの仕事での失敗・成功談、感慨深いエピソードなどを漫画化!
マンガ家
羽賀翔一、ハシモトスズ、かっぴー、つきはなこ、えの、ぐみこ、川田大智、歩
●三田紀房
▼『ドクターエッグス』8巻発売!
3年生後期、免疫学の研究室研修。マウスを使用する実験を行い医学が抱える矛盾に直面した円は…。
命の重さと向き合い続ける医学×スクールライフ群像劇!
▼三田紀房直筆イラスト&サイン入り!『インベスターZ』 全巻セット販売中!
▼『インベスターZ』 YouTubeチャンネルを更新中!
▼電子書籍『インベスターZでお金の偏差値を上げる』各巻続々発売中!
インベスターZの1話毎に、経済アナリストの森永さんによる解説コラムがついた、"漫画とコラムでお金について2度学べる"noteマガジン「お金の偏差値を上げるマガジン」の内容を続々電子書籍化しています。
Kindle Unlimited(読み放題)でも読めますので、ぜひお気軽にお読みください!
▼ダイヤモンドオンラインにて、『インベスターZ』本編×経済コラムニスト高井宏章さんによる解説が読める『インベスターZで学ぶ経済教室』大好評連載中!
●小山宙哉
▼44巻がついに一般予約受け付け開始!今回の記念セットは、エディ&ブライアン人形!
▼難病ALSの治療薬開発のための研究助成を行う「せりか基金」が活動8年目を迎えました!公式サイトもリニューアル!
▼宇宙兄弟がフィッシャースペースペンとコラボ!アポロミッションでもISSでも使用されている"宇宙ペン"!
▼コヤチュー部9周年記念!今年は二度楽しめるがたくさんあるリバーシブルパズル&アクリルフレーム!
▼【間も無く販売終了】5/24(金)まで!宇宙兄弟金ピカシャツ!東レの先端技術を搭載した、白シャツを作りました!
▼『宇宙兄弟 九谷焼』月を想う月見皿 発売中!
▼『宇宙兄弟』×「地球の歩き方」コラボガイドブック発売中!
▼『宇宙兄弟』が読めるアカウントにて、試し読みコンテンツ配信中!
●ちばてつや
▼SNSにてちば作品の試し読みコンテンツを日々配信中!
●平野啓一郎
▼平野啓一郎のナビゲートで世界文学を深く味わうオンライン読書コミュニティ「文学の森」
6月のライブ配信テーマは、『ティファニーで朝食を』について、平野啓一郎が語ります!映画と原作を比べて楽しもうというコンセプトです!
●こやまこいこ
▼『親子で哲学対話 10分からはじめる「本質を考える」レッスン』(苫野一徳さん著)の装丁とイラストを担当しました!
▼こやまこいこインタビューが続々掲載!
ヨガジャーナル
東洋経済オンライン
こやまこいこインタビューまとめ
▼『もぐの夜』電子書籍が配信中!
●ざくざくろ
▼『クリオネの告白』単行本2巻が発売!
●小野雅裕
▼新版『宇宙に命はあるのか』が発売
▼インタビュー掲載:内山崇×小野雅裕──「本気の失敗」から学ぶ、しぶとく諦めない力 | 『宇宙兄弟』公式サイト
▼インタビュー掲載:地球外生命の探査はどこまで進んでいる?–「宇宙に命はあるのか」著者のNASA小野雅裕氏にインタビュー
●岸田奈美
▼新刊『国道沿いで、だいじょうぶ100回』が5/29(水)に発売!
▼新刊発売記念!6/16(日)に青山ブックセンターでサイン会を開催!
▼岸田奈美作品を試し読み!「岸田奈美の作品紹介」Xアカウントがスタート!
●るびー
▼『スイートホーム in ニューヨーク』(イースト・プレス)6/11発売決定&Amazon予約受付中!
チャイナタウンやキラキラなブロードウェー、本気のBBQなど、
四季折々にやってくる怒涛の本気イベント…の中にある日常を鮮やかに描いた渾身の描き下ろしフルカラーのコミックエッセイです!
●木下晋也
▼『寝るチャンネル』 第212話 公開中!
▼【8コマ漫画】『柳田さんと民話』 99話公開中!
●伊東潤
▼『江戸咎人逃亡伝』発売中!
●おまけ巻末コラム:「ありがとう映画館。ありがとうアンダーグラウンド。」(スタッフK)
物心ついた頃から、もうずっと映画館が好きだ。
人に相談することが苦手な分、悩んだ時はいつも映画館に駆け込んでいた。
だから映画館は「人生の師匠」とも言える存在だ。
映画館で観てきた数ある映画の中で、個人的にぶっちぎりで一番の作品が、「アンダーグラウンド」だ。
この映画に人生を救われたと言っても過言ではないので、少しだけその話をしたい。
ーー
「30歳になる日にしていたことが、その人のその後の人生を決める」
昔あるインフルエンサーがそんなことを言っていたことが、妙に心に留まっていた。そしていざ自分が30歳になる日。僕は人生のどん底にいた。
29歳の終わりに休職し始め、そのまま数ヶ月たった頃に30歳を迎えた。
30歳の誕生日、僕は暇を持て余していたので日課であるドトールでおじいちゃんおばあちゃん達の世間話を、ただひたすら聴いていた。
別にそれがしたい訳ではなくて、ただ何もやることがなかったのだ。
そしてそんなダラダラした時間の中、そうだ30歳の誕生日をどう過ごすかが大切なんだ!と思い出した。とはいえ、何もすることがなかったので、そうだ映画館にでも行ってみるか、と思いった。
調べてみると近くにある名画座で、昔観たことのある『アンダーグラウンド』がちょうどやっていることを知った。大学生の頃にTSUTAYAで借りてきて観て、良い映画だなあと思ったので、もう一度見てみようと思ったのだ。
1回目でも面白かった『アンダーグラウンド』という作品は、映画館で観るととんでもなかった。スクリーンからとんでもないエネルギーが溢れているのだ。
『アンダーグラウンド』をどんな映画か紹介するのはなかなか難しいのだけど、少しだけかいつまんで説明すると、第二次世界大戦中(とは名言してないけど)、ナチスドイツに侵攻されたユーゴスラビアのある村の人々が、侵攻から逃れるために、「地下の隠し部屋」に避難する。
そして見張り役の男が、地上の状況を見ながら適宜地下の人たちに伝えていくということになる。しかしある日、その男は地下にいる兄貴分が想いを寄せる女性に手を出してしまい、だんだん兄貴分を始めとした地下の人々が疎ましくなってしまい、終戦後も「まだ戦争が続いている」と20年(!)も嘘をつき…という話。
もちろんストーリーも面白いんだけど、この作品の一番好きなところは「喜怒哀楽」の感情が同時にやってくる、という体験ができるところだ。うまく説明できないのだけど、本当によく分からない感情に浸れるのだ。
そしてその体験を通じて、「喜怒哀楽」というのは別に元々人間の中に存在するものではなくて、便宜上、後から名付けられたものなんだ。人間の感情は4つだけなはずがなくて、「悲しいけど嬉しい」など、もっとたくさん存在するものなんだ。ということを体感させてくれる。
そして映画館から出た当時の僕は、こう思ったのだった。
そうだとするならば。
今抱えている「絶望」という感情も、別に元々存在するではなくて、後から便宜上「絶望」と名づけ分類しただけのもので、僕は勝手にその感情に浸っているだけなのだ。
だとしたら、勝手にその誰かが作ったカテゴリに浸るのではなくて、もっと自分の生の感情を見つめてみよう。「絶望」の先を見てみよう。
そんなことを考えたら、妙に覚悟が決まり、ぼちぼち社会復帰をしよう…と思ったのでした。なのであの日暇つぶしに映画館で『アンダーグラウンド』観てなかったらまだ社会復帰してないパターンもあるかもな、と時々考える。
ということで。
ありがとう『アンダーグラウンド』。
ありがとう映画館。
おかげさまで、なんとかやってます。
ーー
今月のコルクのトピックマガジンはここまで!
また次回お楽しみに!!