子育て中でも、初心者でも安心してマンガを描き続けることができた~マンガ専科で学んだこと ~
コルクラボマンガ専科3期生のあい茶さん。子育てをしながら描いた「家族」や「生きづらさ」をテーマにした作品がSNSでバズり、ネットニュースにも掲載され、10月には初の電子書籍『わたし「偽装キラキラ女子」でした』を発売。受講前はマンガは趣味でたまに描いていたというあい茶さんが、なぜコルクラボマンガ専科を受講しようとしたのか、何を学んだのか、コルクラボの池田きゅうたろうがインタビューしました!
ーーマンガを描くことはほぼ初心者だったとのことですが、マンガ専科に応募されたきっかけを教えてください。
もともとはフリーランスでIT系の仕事をしていましたが、第一子の妊娠や出産でキャリアが一度中断したんです。仕事を再開しようというタイミングで、新型コロナウイルスのために保育園の入園が延期になってしまって。また、二人目の妊娠がわかり、本格的な復帰はまだ先になりそう...ということで、今年は何か自宅でもできる新しいことに挑戦しようと決意しました。
そんな中、子どものころに小説家になりたかった私は、最近も四コママンガを趣味で描いたりと、創作活動にずっと関心があり、マンガ専科の受講を検討することに。
最終的には、3期ではオンライン開催になったこと、夫がリモートワークになって講義の時間帯に子どもを見てもらいやすくなったことなどにも背中を押されて、応募を決めました。
ーーなるほど。タイミングと自分がやりたかったことが、マンガ専科と一致したんですね。実際にマンガ専科を受講されて、どうでしたか?
私はマンガ初心者ということもあり、教えてもらったことは素直に実践しました。いま思うとテーマや描き方に強いこだわりがなかったことは、かえって良かったのかもしれませんね。
たとえば、毎日1ページマンガを描く課題をだされたときは、それまで描いていた育児マンガだけではネタ不足になると思って、生きづらさをテーマにした作品も描くようになりました。また東京ネームタンクごとうさんの講義で「能動的な感情」と「受動的な感情」など感情の描き分けを学んだあとは、次の作品からかなり意識するようにもなりました。
ーー講義内容をすぐに自分のものにしていく力がすごいですね!特に印象に残っている講義はありますか?
同じくごとうさんの講義で、カードを引いてその場でストーリーを考える講義はすごく楽しかったです!それまで私はエッセイなど実体験をもとにマンガを描いていたので、フィクションの創作マンガはハードルが高いと勝手に感じていたんです。でもそのときは、ほかの受講生と雑談していたら面白そうなストーリーが出来上がっていって...自分でも創作マンガを描けるかも!と光が見えました!
ーーあい茶さんの作品は、いくつもSNSで話題になったり、メディアに取り上げられたりしましたね。
作品に共感いただけたのはとても嬉しかったですね。「救われました」というメッセージを受け取ったときは、マンガを描いてよかった...と思いました。ただ、自分が描きたいと思った作品が必ずしもバズるわけではない、ということにも気づきました。何が読者に響いたのか、どうしてバズったのか客観的に考え、次の作品づくりに活かしています。
(▼)ねとらぼに取り上げられた作品
(▼)buzzfeedに取り上げられた作品
ーー課題提出に加え、電子書籍『わたし「偽装キラキラ女子」でした』の制作など、マンガ専科と子育てはどうやって両立されたのでしょう?
直前まで子どもと一緒にいられるオンライン講義はとても助かりました。講義中は夫が子どもを見てくれていたのですが、パパイヤ期と重なり大変なときもありましたね(笑)どうしても参加できなかったときは後で動画を見ていました。
あとは、佐渡島さんから、まずは質より量だと言われたんです。それまでは完璧なもの・完成したものを公表しなくてはいけないと思っていたのですが、短時間で描くことを意識し、未完成でもどんどんTwitterに投稿するようになりました。これは結果的に両立につながったと思います。
(▼)山田ズーニーさんの表現実習の課題で描かれた作品
ーーほかの受講生との交流も主にオンラインでしたよね。不安はなかったですか?
前職がIT系だったこともあり、そこは抵抗がなかったですね。Twitterでコメントしあったり、DMグループで話したりして、徐々に仲良くなっていました。私は子供がいたこともあってあまり参加出来なかったですが、オフ会も開催されていましたよ。
日常的にオンラインで会話していたこともあり、オンライン学校というよりは生活の一部と捉えている人もいるようでした。受講生同士の結束が強かったですね。
ーー最後に、育児・出産を控えている、プロのマンガ家ではないけれど...など、応募を迷っている方に向けてメッセージをお願いします!
私自身、受講前は「私みたいな初心者が入ってよかったのか」「技術的な話もできない、絵がうまいわけでもない...」と不安でした。でも、いざ入ってみると初心者・上級者の分け隔てなく同じクリエイター仲間として、他の受講生の皆さんは私を受け入れてくれました。
一人きりだとなかなか続けられないとこもあると思いますが、仲間がいると頑張れる部分もあるはずです!初心者だからこそ得られるものは、たくさんあります。ぜひマンガ専科に応募してみてください!
(▼)受講期間中に描いた1日1Pマンガが電子書籍で発売されています!
ーーあい茶さん、ありがとうございました。今後の作品も楽しみにしています!
★☆☆コルクラボマンガ専科第4期 募集受付中です!
【募集期間:~12/14(月)23:59まで!】
<<インタビュー・編集:コルクラボ 池田きゅうたろう>>