「楽しく描くのが大事」と言われて、いきなり気が楽に!
大阪在住のイラストレーターにして、1歳児を育児中の植月えみりさん。どのようにしてマンガ専科を活用したのか、教えてもらいましょう。
ーー動物キャラを描いていても許してもらえそうだったから……
小さいころから絵を描くのが好きで、小学生のときは漫画家になりたいと思ってました。
でも、家庭訪問で先生が家に来たとき、母が「うちの子、漫画家になるなんて言っていて。早く目を覚ましてほしい」と言うのを聞いてしまって。ああそうなんだ、漫画家になるって現実的なことじゃないのかと心に刻まれました。
とはいえ絵が好きなのは変わらずだったので描き続け、いまはイラストレーターとして仕事をしています。楽しくやってはいますが、どこか漫画家になることを捨てきれずにいたみたいです。ファンで活動をフォローしている吉本ユータヌキさん、やじまけんじさん経由でコルクラボマンガ専科が受講生募集をしていると知り、気持ちが動きました。
マンガ専科がいいなと思ったのは、まず、動物キャラを描いていても許してもらえそうだったから。私は動物キャラを描くことが多くて、漫画の学校なんかだと「人間をちゃんと描きましょう」とか言われそうだなと思い込んでました。マンガ専科の場合、やじまけんじさんやしたら領さんをはじめ動物キャラで漫画を描いている出身者も多くいらっしゃる。これなら私も受講できるかなと言う気になれました。
オンラインですべてが進むのもよかった。大阪在住だし、子どもがまだ1歳なので、リアルの場へ講義に通うのはきっと無理。アーカイブも残るというので、育児中でもできるかなと思い切って応募しました。
受講を始めてみると、最初の授業でごとう先生が「楽しく描くのがいちばん大事」と言ってくれて、すごく気が楽になりました。これならやっていけそうだなと。
授業のたびに出る課題の一つひとつに、私はがんばって取り組んでみました。ふだん絵を描く仕事をしていても、それに対してフィードバックをもらえる機会はほとんどありません。マンガ専科では課題を出せば、ごとう先生が見てくれてコメントをしてくれるのはうれしいことでした。
ーー漫画には感情を描けばいい
授業で教わるのは、技術的な細かいことなど表面的な部分というより、もうちょっと奥のほうというか、演出のしかたとかキャラクターの存在感の高め方のようなことが多くて、漫画を描くうえで大切なことは何かを学べた気がします。
とくに強調されていたのは「感情を描こう」ということ。言われてみると私はこれまで、イラストの仕事をするときも漫画を描こうとしてみても、ただ思うがままにキャラクターのかわいさを表そうとするばかりで、キャラを泣かせたり怒らせたりなんてしてなかったと気づきました。
授業を受けてから、感情を意識して漫画やイラストを描いてみてSNSにあげてみると、以前よりずっと反応がよかった。感情を描くのが漫画なのだという教えは、新鮮だし役立ちましたね。
そうした教えは、イラストレーターとしての仕事にも生かされています。キャラクターデザインをするときもなんとかキャラを深めようと考えるし、「このキャラはこういうものが好きだから、こんな小物も描き込んでみよう」などと、世界観をつくろうとするようになりました。
得たものとしては、仲間の存在も大きいです。コロナ禍で子どもを連れて出歩くことはなかなか難しく、多くの人と交流する場を失くしていました。マンガ専科は同じ趣味と目標を持つ人同士で話せるのがいいし、育児中の人も思いのほかたくさんいて、いろんな情報交換をさせていただきました。
漫画を描くうえでも、仲間に客観的に見てもらうのは欠かせないプロセスなんだと感じました。自分ひとりじゃ気づけないことは多いものです。
これから受講しようか考えている方へ、言えることがあるとすれば……。しばらく漫画にどっぷり浸かって、仲間との交流もどんどんしていこうというつもりで臨めば、相当に濃い半年となるのは間違いないと思います。
私にとってこの半年間は、自分のなかで「何かが変わった」という実感が持てた時間になりました。あれこれ不安はあったけど、思い切って受講してよかったです。
★☆☆コルクラボマンガ専科第6期 募集受付中です!
【募集期間:〜3/14(月)正午12時まで!】
植月えみりさん
【SNS】
Twitter :https://twitter.com/QOOCHO_EMILY
取材・執筆:山内宏泰
Twitter:https://twitter.com/reading_photo
note:https://www.yamauchihiroyasu.jp
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