マンガを学ぶことで「新作小説」に欠けていたものに気づけた
コルクラボマンガ専科2期生の川口俊和さんは、受講前からヒット作を3作だしています。著書「コーヒーが冷めないうちに」は本屋大賞2017にノミネートされ、シリーズ累計120万部突破。世界21ヵ国で本訳本も発刊されている。そんな川口さんが、なぜコルクラボマンガ専科を受講しようと思ったのか、講義では何を得たのか、コルクラボのゆきがインタビューを行いました!
――すでにヒット作を3作出版されているなかで、なぜコルクラボマンガ専科を受講しようと思ったのですか?
2019年の夏、4冊目の小説を執筆していたんです。これまでの3作とは違うものを書こうとしても、おもしろくないと思うものしか書けず、スランプに陥っていました。自分が何を描きたいかもわからなくなっていた。
これまで、感覚でおもしろい物語を書いていたんだけど、何作品も書き続けられないことに気がついて。信頼している知人に相談したら佐渡島さんを紹介され、コルクラボマンガ専科の受講をすすめられました。
(▼)シリーズ累計120万部突破している川口さんの作品
―― 実際に受講してみて、どんなことが役に立ちましたか?
ネームタンクごとう先生の「ストーリーとは何か、物語を構成する要素」を受講して、なぜ自分の書こうとしている新作が面白いと思えなかったのかが分かりました。自分の新作には「感情」が書かれていなかったんです。書きたいことを「設定」や「出来事」で書いてしまっていた。
つい最近、短編小説を書いたときに「あぁ、あんなにも書けなかった小説が、このペースで書けるんだ」と講義をそのまま執筆に活かせていることを実感しました。
(▼)ごとう先生の講義課題『32枚の紙芝居を作る』で提出された作品
――コルクラボマンガ専科、小説家にも受講を勧めたいと思いますか?
はい、特にマンガに限る必要はないと思うんですよね。
僕は劇団もやっているので、脚本にも活かせています。劇団でやっているYoutubeチャンネルも、作り方を変えたら視聴者からの評価があがりました!クリエイティブには、共通点があるんだと思います。
(▼)川口プロヂュースのYoutube
――これから受講される方へのアドバイスはありますか?
受講の6ヶ月間、自分が今までやっていたことをどれだけ捨てられるのか?がポイントだと思います。聴いたことを自分で取捨選択すると、いいものが入ってこない。僕も、小説家としてプロだといわれても、学ばないといけないことがまだまだ多いという意識でやっています。受講される皆さん、頑張ってください!
(▼)川口さんの卒業課題ネームはこちらから読めます!
コルクラボマンガ専科第3期 2020年4月12日まで申し込み受付中です!
writer:コルクラボ ゆき