一番の財産は「仲間」。受講をきっかけに専業マンガ家へ挑戦
コルクラボマンガ専科1期、2期と連続して受講しているよこせさん。社会人をしながらの受講についてや、若手漫画家育成プロジェクト「コルク荘」で行っている漫画家4人のルームシェア生活について、コルクラボの 秋月がインタビューを行いました!
――フルタイムで仕事をしながらの受講は大変ではなかったですか?
コルクラボマンガ専科では毎回課題が出されます。作業量として大変な面も勿論あったんですが、僕の場合は「自分が作ったものを公開する」ということに慣れていなかったので、その心理的なハードルの方が大変でしたね。作品をアップすることにドキドキしたり、上げたものに対するリアクションに一喜一憂したり……。特に一度バズってフォロワーが増えからは、スベるのが恐くなったりもしました。課題に取り組む中で、段々と作品を出すことに慣れていって、心理面での抵抗が減っていったのは副産物的な成果でしたね。
(▼)よこせさんの作品は1期でも2期でも、度々バズっていました...!
――1期、2期と連続で受講されていますが、2期になって講義が変わった部分はありましたか?
各講義、細かなところから大きなテーマまで、アップデートされていた部分がたくさんありました。佐渡島庸平さんの「マンガ家を一生の職業にしていくために」という講義では、マンガのマネタイズの仕方や、ふつうのマンガの学校ではあまり教えてくれなさそうな話(著作権、データ管理の話など)もしてくれるんですけれど、そういう情報面でも最新の話が聞けました。
――よこせさんは、受講後の懇親会の幹事を積極的にやってくださっていましたよね。
そうですね、友達はほしいけれど、自分で手を上げるのは……という人が多いと思ったので。おかげで、1期2期を通してたくさんのマンガ仲間ができました。お酒を飲んで笑って楽しい、というよりも、「マンガ」という共通の話題で話せる友達が増えたことが僕にはすごくありがたかったんです。
――コルクラボマンガ専科の受講をきっかけに、今は「コルク荘」でマンガ家4人での共同生活をされていますよね。
はい、おかげで、マンガのことを話す機会がさらに増えましたね。それまでは自分の頭の中で考えて、こねて、を繰り返して作っていく感じだったんですけれど、気軽に相談できる仲間ができました。惑丸くんやワタベくんのように、マンガを描くために仕事や生活を整えている人をすぐ横で見てきたのも刺激になったと思います。
(▼)コルク荘でマンガを描く仲間たち
実はこの春、本業だった仕事を辞め、マンガに集中することを決めました。転勤を打診され、色々と考えた結果辞める道を選んだんですが、大きな決断をできたのはコルク荘でマンガに向き合う気持ちづくりができたからだと思います。
――環境が変わったことで、マンガを描く上での変化はありましたか?
4人で住むようになってから「週刊コルク荘」という漫画を描いています。僕はこれまでは好きなタイミングでマンガを描いてきたので、締め切りのあるマンガを描くのは初めてだったんです。毎週必ず描くという縛りがあることで、「マンガを描くことが日常」という状態に近付いたのかなと思っています。
(▼)シェアメイトの惑丸さんが描いたよこせさん
――今後、描きたい漫画はありますか?
僕はプロレスが大好きなので、いつかプロレスマンガを描きたいですね。ただ、専業になるといっても僕はこれまでマンガを描いてきた時間や描いてきた量が圧倒的に少ないので、ジャンルを問わず、色々なマンガにチャレンジして勉強させてもらいたいと思っています。
(▼)よこせさんが描くプロレスマンガ
――コルクラボマンガ専科3期の受講を考えている人に向けて、半年間を有意義に過ごすためのアドバイスをお願いします!
「課題」と「コミュニケーション」を大事にすると良いと思います。
課題をやるかやらないかで身に付くものが全然違いますし、僕自身がそうだったんですが、課題を出すことがマンガ家としてのステップアップにもつながると思います。
この半年間は面白いものを描いてTwitterに上げれば、佐渡島さんや他の受講生がRTをしてくれて拡散しやすい状況になる「ボーナスタイム」なので、今フォロワーが少ない人にもチャンスですよ!
あとは、受講後の懇親会は受講生同士のつながりもできますし、講師陣とも直接お話しできる貴重な機会なので、積極的にコミュニケーションを取っていくと良いと思います。
(▼)「スネ夫だったころの話」はBuzzfeedに掲載されました。
(▼)コルク荘では、Youtubeなどでの配信も積極的に行っています!
コルクラボマンガ専科3期生、2020年4月12日(日)まで申込み受付中です!
writer:コルクラボ 秋月千津子