見出し画像

「面白い」と気づいたきっかけは仲間からのフィードバック!現役僧侶がマンガに挑戦

コルクラボマンガ専科3期生の近藤丸さん。浄土真宗本願寺派の僧侶である経験を活かして描いた『ヤンキーと住職』はTwitterで話題となり電子書籍化されました。受講前はマンガを描いたことがなかった近藤丸さんがなぜコルクラボマンガ専科を受講しようと思ったのか、講義では何を得たのか、コルクラボのまろんがインタビューを行いました!

ーー普段は僧侶として活動されている近藤丸さん、マンガ専科を受講しようと思ったきっかけを教えて下さい!

Twitterで偶然、2期生のしたら領さん、さく兵衛さんの作品を目にしたことがきっかけです。プロじゃなくても学べるマンガの学校ということに惹かれて申し込みました。3期は全講義がオンライン開催で、地方在住の自分でも参加しやすい環境だったことも参加を決めたきっかけのひとつです。

(▼)マンガ専科2期生のしたら領さん

(▼)マンガ専科2期生のさく兵衛さん

ーーマンガ専科を受講するまでマンガを本格的に描いたことがなかった近藤丸さんにとって、作品作りに参考になった講義はありますか?


ゼロからのスタートだったので全ての講義が参考になりました。
「面白いマンガは時間を微分している、5秒の魅力的な気づきを5コマ使って描く」、「マンガは感情にこそオリジナリティがある」と佐渡島さんが最初の講義で仰っていたのも、すごく印象的でした。

また、セリフの入れ方やコマ割り、ストーリ-の作り方などは、他の受講生の作品もとても参考になりました。私は一つのコマに説明やセリフを詰め込み過ぎていたんですが、他の作品と比べてみたり、仲間からフィードバックをもらったりして、少しずつ描き方が分かるようになりました。自分では気付けなかった、自分の作品の面白さを教えてもらえたのも良かったです。

3期には「声優枠」で参加されている方がいて、自分の作品に声をあててもらえる貴重な経験もできました。声に出して読んでもらったことで、描いている時には考えなかった感情が見えてきて、工夫したい点を深く考えるきっかけにもなりました。

(▼)演劇王子みうらさんによるアテレコ


ーーSNSで話題となり、電子書籍化されたマンガ『ヤンキーと住職』はご自身の経験を元に作られているとのことですが、この作品を描こうと思ったきっかけを教えてください。

まだ構想もあいまいな時に「ヤンキーと住職という設定を考えているんだ」と、専科の仲間に話したら、「それは面白そう!」「読んでみたい!」と言ってくれたことが、描き始めるきっかけになりました。

(▼)『ヤンキーと住職』

当初、『ヤンキーと住職』で描いていることは、自分しか面白いと感じていない出来事だろうと考えていました。しかし、マンガで表現したら、他の人にも面白く見てもらえることがわかりました。講義の中で、エピソードのどこで自分が感動したのか、どこを面白いと思ったのかをしっかり観察するように言われたことをきっかけに、自分がマンガで表現したいことが何かを、今まで以上に見つめるようになりました。

仏教離れと言われる時代ですが、作品をTwitterで発表したら思っていた以上の反応があって、仏教に興味を持ってくれる人がいることが分かりとても嬉しかったです!
「もっと仏教のことを知りたい」とメッセージをくれる方もいて、仏教が嫌われているわけではなくて、話を聞いて知る機会がなかっただけなんだなと思いました。
話を聞くだけではつまらないと感じてしまうことも、マンガだとこんなにも伝わるのだと驚きもありました。

(▼)マンガ専科3期の最終講義日に発売された『ヤンキーと住職』

ーーこれからどんな作品を作っていきたいと考えていますか?

私は、僧侶として勉強してきた釈迦と親鸞の教えを伝えていくために、マンガを描き続けていきたいなぁと思います。

僧侶の仕事でお悩み相談を受けるのですが、多くの方が他者との比較で劣等感を感じ、悩み苦しんでいることがわかります。
仏教は、世間の物差しで自分を測って自分の価値を考えるのではなく、ただただ命の厳粛さを伝えてくれる。そういう教えだと受け止めています。そんな価値観を伝えられるような作品を作れたらいいなと思っています。

ーー未経験ゆえに受講を迷っている人に、メッセージをお願いします。

マンガは一人で描こうと思えば描くこともできます。けれど、共に学ぶ仲間は財産です。マンガ専科は、マンガというものに敬意を持っている人たちと、教え合い、刺激しあえるすごくいい環境です。

未経験の私にとって、仲間の創作過程を見ることができたのはとても学びになりました。苦しんで、悩んで描いている姿には励まされ、目標にもなります。
1日1Pのマンガを書き続けることは最初は大変でした。描いたことがないから悩むこともたくさんありますが、描いてみないと自分に足りないスキルにも気付けません。
マンガを描き始めて、自分はまだまだいろんなことが出来るんだということに気付くこともできましたね。

マンガを描く習慣を身につけることもできるので、マンガを描きたいと思っている人は参加して、自分の作品作りにチャレンジしてみてほしいですね。

(▼)近藤丸さんによるマンガ専科振り返り

ーー近藤丸さん、ありがとうございました。今後の作品も楽しみにしています!


★☆☆コルクラボマンガ専科第4期 募集受付中です!
【募集期間:~12/14(月)23:59まで!】


<<インタビュー・編集:コルクラボ まろん>>

いいなと思ったら応援しよう!