描き続ける習慣と、マンガに浸れる「遊び場」を得られました
――受講のきっかけは?
実は以前、コルクラボマンガ専科の4期を受講していまして、今回はおかわり受講させていただきました。
4期を受講した目的はお話づくりをしっかり学びたかったからでした。当時を思い出すと、それまでは手探りでマンガを描いていて、ストーリーをうまく展開できないのが悩みでした。どうすれば物語が成立するのかまったくわからず、一度物語づくりの理論をしっかり学びたいと思って応募しました。
講義はどれも学びが多く有益でした。漫画におけるストーリーの「型」や理論を体系立てて学ぶことができ、学んだことをそのまま使うことで物語を最後まで展開できるようになりました。
また絵についても、それまで感覚に頼ってキャラクターを描いていたのですが、より人体の構造に関する解像度を高め、正確に描写することを教えてもらいました。これはその後の作画の訓練にすごく役立ちました。
――今回再び受講を決意されたのはなぜ?
作品の投稿を続ける中で、伸び悩みやマンネリを感じるようになり、創作の楽しさや刺激を強く感じるための「遊び場が欲しいな」と思っていました。
ちょうどそのとき8期の募集があり、しかも今回は「ストーリーマンガ」を描くことにフォーカスを当てた内容であるということで、「これは!」と思い応募しました。
8期では日々お題が出され、それに沿って描いたものをSNSにアップしていく「毎日課題」のプログラムが用意されていて、これをこなしていくことが自分にとって非常に刺激になりました。
平日の日中は会社員として仕事をしているので、仕事帰りの道中で「今日の課題はどうしようか」とぼんやり考え始め、帰って家事を済ませたら課題制作、作業時間は3~4時間だったと思います。その日のうちにアップするため下描きの工程を省いたやや粗い絵でSNSに投稿していましたが、そんなに反応もらえる数は変わらないなと思いました。絵の丁寧さにこだわらずにいろんなアイデアを形にする練習になりました。
8期の受講を通して自分が意識していたことは、「本気を見せる」ということと「徹底的に遊んでいく」の2つでした。
「本気を見せる」は、どうせやるなら努力を出し惜しみしないで、毎日力を出し切ること、その姿勢を見せていくことを意識することです。
「徹底的に遊んでいく」は「ふざける」とも言っていますが、2回目の受講ということもあり、マンガ専科はそんなにお堅いところでないと知っていたので、自由に、遊び心全開でいこうと思いました。どういうお題に対しても、自分の創作キャラを使って遊ぶ気持ちで課題に取り組みました。
その結果、自分のキャラのいろんな面を表現できた満足感がありました。
――受講を通して得られたものは?
マンガ専科はコミュニティとしての価値が非常に高く、みんなと一緒に遊ぶ「場」が得られたことが一番大きいと思います。SNS上で活発なやり取りが生まれるので、励みにもなるし前向きな気持ちで創作に取り組む原動力になります。
みんなで同じ課題に取り組むと、それぞれ個性豊かな作品が出来上がるので、その中で自分の個性が浮き彫りになる感覚がありました。自分の描きたいものはこういうものだと明確に言語化できました。
卒業に際して、ある程度ボリュームのある作品を作り切る課題が出されるのも目標になってすごく良いと思います。
マンガ専科はカリキュラムもシステムも、受講生がマンガを描くことに打ち込めるよう考えられていると思いますが、もっと学びたかったことを敢えて挙げるとすれば、「感想のつくり方」ですね。
受講生同士で感想を言い合うことが奨励されているのですが、いざ人の作品の感想を言おうとすると、なかなか出てこないものだなと気づきました。感想を見つけたり言ったりするのにも技術やコツがあるんじゃないか。そのあたりを練習できる機会があるといいなと思いました。
―― マンガ専科での経験は、今後の活動につながりそうですか?
2度の受講で会得できたこととしては、「こうやればマンガは描ける」という方法論を理解できたことと、継続的にSNSに作品を投稿する習慣付けでした。
また現在は卒業生を含めた受講生のコミュニティがあるので、これを活用させてもらっています。励まし合える仲間がいるのは、描き続けていくうえで本当に心強いです。
継続的に作品を上げていく中で、編集の方からお声がけいただけることもあり、作品を発表し続けていればチャンスは巡ってくるものだと実感しています。これからも、とにかく作品作りを継続していくことを大切にしていこうと思っています。
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